自然とひとつに
調和することを目指す
オーガニック建築
という在り方
オーガニック建築
石の教会 内村鑑三記念堂
季節を呼吸する「生きている建築」
設計者は、現代を代表するオーガニック建築家 ケンドリック・ケロッグ。
この地を自らの足で徹底的に歩き、土地そのものからインスピレーションを受け、
軽井沢の四季や内村鑑三の思想と深く響き合う、独創的な建築をかたちにした。
自然と溶け合う唯一無二の教会
オーガニック建築が提唱するのは、建物が自然の一部になること。
自然のエレメントを巧みに取り入れた、世界にも類を見ない教会建築がここにある。
太陽の軌道に合わせて
光が降りそそぐアーチ
きらめく光を採り入れながら、太陽の軌道に合わせて東から西へ弧を描く天井。有機的なテクスチャーを持つ大小のアーチの重なりによって、自然のリズムと調和している。
常に陽ざしが満ちる
南向きの教会
多くの教会が東向きに建つ中、石の教会は常に陽の光が入るよう「南」向きに建てられている。「指南」という言葉が表すように、「南」は、その先の未来を示す方角でもある。
堂内の石壁を流れる
清らかな滝
静謐な堂内に、心地よい水音をかすかに響かせる滝。「ここ軽井沢では自然の快適性を損なわないものが相応しい」というケロッグの想いが込められた、石の教会ならではの景色。
軽井沢の石を丁寧に
積み上げた石壁
「屋内も自然そのもの」というケロッグのコンセプトが表れた、堂内の石壁。石の教会が建つ軽井沢の石を一つひとつ積み上げ、屋外と屋内をゆるやかにつなぐ役割をはたしている。
ケンドリック・ケロッグ
アメリカ・カリフォルニア州で生まれ育ち、カリフォルニア大学バークリー校を含む4つの大学で建築について学んだ。彼が建築家として人生を歩んでいく事になったのは、フランク・ロイド・ライトとの出会いがきっかけとなる。ライトは、旧帝国ホテルの設計でも知られ、20世紀を代表する建築家。ライトとの出会いから、自然との調和を目指すオーガニック建築の本質を理解し、学んでいった。
彼の作品はどれも自然との調和や地形の特徴を活かした造りになっており、その作品群により現代を代表するオーガニック建築家としての評価を得ている。
軽井沢の自然と呼応する
木洩れ陽の差す空間が
無垢なる祈りを呼び起こす